60年代70年代のロックにはハモンドオルガンなる楽器が多用されている。
元は小さな教会でパイプオルガンの代わりに使用するため作られた楽器だそうだが、これの音がなんともユラユラ揺れててサイケデリックを感じる。好き。不思議な音が鳴るもんだから当時、新たなものをとにかく吸収していたロック音楽はすすんでこれを取り入れたようだ。
Deep PurpleやDoorsの使用が有名だ。Led Zeppelinの”No Quarter”なんかもサイケでとてもカッコいい。
ハモンドオルガンについてはインターネットで好きなだけ詳しくなれるので気になったら検索してみるととっても楽しい。なんか中でマイクがくるくる回っているらしい。
ところが、こんなにカッコいいのに最近の音楽ではあまり見かけない。
曲のちょっとしたスパイスに使われるのはたまに聴くが、Doorsのような露骨にハモンドオルガンの音を押し売ってくるようなバンドは昨今見ない。
と思っていたのだが見つけました。スンゲェカッコいい。
MR. ELEVATOR & THE BRAIN HOTELというバンドです。
彼らも先日のSunflower Bean同様、ぜんぜん日本語の記事が見つからないので僕が書きます。
というかSunflower Beanはサマソニに出たから多少は日本語のレビューが見れるけどこの人達に関してはまったく見当たらない。
上の画像はアルバム”Nico… And Her Psychedelic Subconscious”というアルバムのジャケットなのだが、周りにやたら綺麗なお花が散りばめてある辺り、すでにサイケでヒッピームーヴメントな匂いがする。
ちなみに直訳すると、「ニコ...そして彼女のサイケデリックな潜在意識」になる。
このニコってのはVelet Underground and Nicoのニコなのかな?自分でサイケデリックって言っちゃうのね。
そんなことはどうでもいいので兎に角聴いて頂きたい。
MR. ELEVATOR & THE BRAIN HOTEL - "Nico and Her Psychedelic Subconscious" (Live at Burgerama III)
これホンマに2013年の曲なんか?ヤバイ!
モロ60年代、というか完全にDoors直系のバンドな感じがしますね。レイ・マンザレクが目の前をウロチョロしだす。キーボードソロのキーボードをワウってエフェクターでワウワウ、ウニュウニュしてるところとか完全にヤバイ。サイケでLSDでトリップだよすごいねえ…
あんまりヴェルヴェッツな感じはしないけど。なんか力のない声のボーカルもいいですね。ギターがいなくて、キーボードでロックする、素敵なロックです。
イントロなんかはDoorsの”Soul Kitchen”のリフとなんだか似てますね。
こういうキャッチーですてきなリフを弾くキーボードがすごく好きで、ギターなんていらない!ってスタンスはイイですね。Doorsに関して言えば、ギターのロビー・クリーガーもニクいギターを弾くなあって思うんですが、所謂普通のバンドとはキーボードとギターの位置関係が逆ですよね。Doorsもすっごく好きだからいずれ記事にしたいなぁ。
あくまでリード楽器はキーボード!って感じがあるロックのバンド、教えてください。
Nico & Her Psychedelic Subconcious
- アーティスト: Mr. Elevator & The Brain Hotel
- 出版社/メーカー: Burger Records
- 発売日: 2016/04/17
- メディア: MP3 ダウンロード
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