平成が終わるそうである。既に平成は31年を迎え、残り3ヶ月少しのラストスパートを走っている。
「平成最後の○○」とは、この1年であまりに使い古され、既にクサいボロ雑巾のような陳腐極まりない言葉となりつつあるが、正直私も使ってみたかった。
私は可愛いものが好きだ。私のように平成生まれの若者からすると古いものは総じてかわいい。車も、服も、家電さえも、なんでも。
機能性よりもデザインを優先しているのか、デザインよりも機能性を優先した結果なのかわからないが、とにかく一部がトガっていて、かわいいと思う。平成の30年とはある意味、あらゆるものが凡庸になっていった30年のような気もする。サーブのピックアップかわいすぎ。平成関係ないが。
思えば私は好きな割に古いものを持っていない。漠然となんか古いものほしいなぁとか、情けないことは考えていた。
そんな時に読んだのがコレ、
- 作者: トネ・コーケン,博
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/05/01
- メディア: 文庫
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私の働く本屋では、モーター誌のコーナーに置いたら結構オジサンが買っていったし、全巻揃えるオジサンもチラホラいたので、興味本位で私も買ってみた。
若干話題になった本なのであまりここではこの本について語らないが、納得のいかない表現も多少あったものの、悔しいけどぜんぜんおもしろかった。
普段ラノベは読まないが、この本はラノベ的ではないなという印象でそれなりに読みやすく、初めてガソリンで動くものに乗った感動を思い起こすのに十分な内容だった。
思えば、お恥ずかしい話私は実家暮らしなので免許を取ってからは親の使わなくなった普通のオートマ車しか乗ったことがなく(それはそれでとても幸せなことだが)、多くの人が原付を通して経験したであろうマシンを初めて動かした感動、ナンバーを交付してもらった感動、保険関連のダルさ等の経験をしたことがない。
あえて、原付に乗り、それらを経験したい!
車の方が快適で便利なのは間違いないのに、不便さも含めて楽しみたいとか、原付に対するやや歪んだ憧れは日々つのるばかりでした。
古くてかわいいものと、原付に対する2つの憧れ、かつ自分の生活を苦しめない範囲の値段、これらすべての条件を満たしたヤツを某個人売買サイトで入手しました。
ホンダのハミングという原付らしいです。
ホンダのバイクには全て貼ってあるらしい車体ラベルが見当たらないので正確な年式がわからないが、基本設計は1980年らしいので立派に私より年上である。ハミングのどこに車体ラベルが貼ってあるとか、それ以外の方法で確認する方法とか知ってる人いたら教えてください。
とてもかわいいですね。ギアチェンジできるカブ系とも悩んだんですけど、ツーストに対する漠然とした憧れもあったんで悩み悩んでこっちにしました。カブは乗ったことないが、1億台売れるくらい素晴らしいバイクらしいからいつでも買えるはず、というのも理由の1つ。今のスクータータイプばかりの50cc界隈に於いて完全に淘汰された形状にノスタルジーをビシバシ感じちゃう。簡単に壊せそうなヘルメットロックやら、アイドリング状態じゃなくても光ってしまうブレーキランプとかウィンカーとか、かわいすぎ。
前オーナー様によって交換されたホワイトリボンタイヤがすっごくかわいくて、しかも交換したてらしくヒゲもいっぱい生えてるのがありがたさしかない。やはり趣味の乗り物は見た目が大事と思います。テンション上がるからね。
古いものは故障がつきものみたいなイメージがあるが、前オーナー様がレストアしているらしく、幸い私も系統は違うがホンダのツーストのバイクはミニカー制作で戦ったことがあるので、このバイクもレストアも含めて楽しめたらいい。考えが甘いかもしれないが、そういう所も含めて可愛がれたらいいと思う。とりあえず今はどこかからオイルが漏れている。
乗るのが楽しみすぎて私の精神と身体は遠足前日の小学生状態になってしまった。ナンバーを貰いに行く前日になかなか寝れず、挙句に体調を崩しそれなりの高熱が出た。ので、コレは今病床から書いています。早く乗りたすぎるのでとっとと風邪を治してオイル漏れも治します